常に最悪の事態を想定する
イベントリスクとは、予期しない出来事が発生した場合のリスクのことで、具体的にはテロや戦争、内紛、天災などが挙げられます。こうしたことが起こると、為替相場に大きく影響します。
テロに至らなくても、テロ未遂、テロ懸念などにも為替相場は反応します。国際紛争などにより高まるリスクは、地理的条件と政治的問題が密接に絡み合って生じることから「地政学的リスク」と呼ばれることもあります。
国内における地政学的リスク
日本にも地政学的リスクは存在します。主な要因は北朝鮮。2006年、同国がミサイル発射を実行した際には、一時的に円が大きく売られたことは記憶に新しい。
有事のドルは昔の話
以前は、こうした国際紛争が起こった場合にはドルが買われ、「有事のドル買い」とも言われてきました。しかし、最近はこうした構図が消えつつあります。
9.11テロ、サブプライム問題が起きたときには、投資資金はドルではなく、ユーロやスイスフランに流れる傾向が強まりました。
これらユーロやスイスフランは、『資金投資通貨』などと呼ばれるようになったのです。
FXでの注意事項
9・11テロのようなことが突然勃発すると、テクニカル分析であろうがファンダメンタル分析であろうが、まったく通用し無いどころか、全て吹き飛ぶほどのインパクトになります。あらゆる投資理論も通用しない状態になってしまいます。
こればかりは当然ながらまったく予期できない事ですが、それでもFX取引時には頭のどこかで、こうした最悪の事態を想定しておくことも重要です。
リスク対策
イベントリスクは予期できないリスクであることには変わりありませんが、少しでも損害を抑えるためにできることはあります。それが逆指し値をかなり下の方に設定して常に注文を出しておくことです。こうすれば、かなりの損失が確定することにはなりますが、立派な損切りであり、何が起ころうとも壊滅的な損失を避けることができます。