要人とは誰か?
各国の首脳(大統領や首相など)、中央銀行総裁、財務関係省庁のトップといった、重要な地位にいる人物の発言を『要人発言』といいます。常に注目されるのは、日銀総裁やFRB議長、ECB(欧州中央銀行)総裁といった中央銀行トップの発言です。
中央銀行のトップは、金融政策を決定する会合の前後や、さまざまな機会に景気の現状や今後の見通し、金融政策方針などについて発言します。トップたちの発言内容は、市場関係者やアナリストたちによって事細かく検証され、市場関係者が言外の意味までを読み取ります。
市場のテーマにも注目
為替相場はファンダメンタル要因をベースに変動することが多いのですが、時にはイレギュラーな動きをすることもあります。たとえば、日本のGDPが良好でも、円が買われなかったこともありますし、米国の貿易赤字が縮小しても、ドルが買われないといったことはよくあることです。
為替相場はファンダメンタル要因と同時に『市場のテーマ』に影響されるためです。市場のテーマとは、現時点でのファンダメンタル要因のうち、市場関係者がどこに着目しているかを示すものなのです。
サブプライム問題では
2007年の夏、米国のサブプライム問題による米国の景気減速懸念が市場のテーマとなっていました。そうなると、少々米国の経済指標が良好だとしてもドルの上値は重く、一方で何らかの芳しくない数値が出る度に、大きくドルが売られたのは記憶に新しいと思います。
ファンダメンタル分析は確かに有効ですが、こうした市場のテーマの変化にも注意が必要です。
ユーロを取引する場合は
第二の基軸通貨と呼ばれているユーロを取引する場合は、ECB(欧州中央銀行)幹部の発言にも敏感になる必要があります。特にECB総裁の発言には市場も敏感で、総裁が金融政策を翻すたびにユーロが乱高下したことも記憶に新しいはずです。